妊娠した女性は体内のホルモンバランスがお腹の中で子供を育てるために色々と変化が起こり、それが妊婦さんにも影響を及ぼしますが、出産後もまた変化が訪れます。
産後ママの悩みとしては、産後太りが多くなっていますが、他に多くのママの悩みの種となっているのが産後の抜け毛です。
妊娠中に比べ、出産後は急に抜け毛が増え、抜け毛の多さにゾッとする方も多いのではないでしょうか?
どうして産後の抜け毛が起こるのかその理由と対策についてご紹介します。
産後の抜け毛はエストロゲンの減少が原因!?
女性ホルモンを代表するものに「エストロゲン」があります。
女性の美しさを保つのに欠かせない女性ホルモンでもありますが、
髪を綺麗に長く伸ばし、抜けにくくする効果もあります。
妊娠するとエストロゲンの量が増えるため、妊婦さんの髪は抜けにくくなります。
つまり、妊娠することによってエストロゲンの量が増え、本来なら抜け落ちていた髪も抜けずに成長を続けるのが妊娠期間の髪の特徴と言えます。
出産するとエストロゲンの量は妊娠前の状態に戻ります。
エストロゲンの量が妊娠中よりも減ってしまうため、それまで抜けずに伸びていた髪が一気に抜け始めます。
これが産後抜け毛の主な原因です。
本来は成長せずに抜けていた毛が抜け落ちるだけなので、栄養が足りてないとかそういうわけではありませんので心配する必要はありません。
ですが、髪は毎日50~100本くらいは自然に抜けて、新たに生えてを繰り返していますが、出産後は抜ける本数が一気に増えるために一時的に髪が薄くなる場合があります。
抜けても新たに生えてきますが、1日で成長するのは0.3mm程ですので、抜ける本数が多ければ薄毛になったように思えてもしょうがないですね。
基本的に産後抜け毛は半年から1年の間に落ち着いていき、元の状態に戻ると言われていますが、本当に薄毛になるケースもあります。
それはどのような場合なのでしょうか?
育児による疲れ、寝不足やストレスで抜け毛が増える!
出産後は体力も落ち、疲れも溜まっていますが、うちに戻れば否応なしに育児がスタートします。
寝て欲しい時に寝てくれずママの睡眠時間が削られたり、慣れない育児で疲れやストレスも溜まります。産後は旦那とも喧嘩になりやすいとも言われますが、育児への協力などの面で旦那へのイライラも溜まりやすいです。
疲れ、睡眠不足、ストレスは当然ながら健全な状態とは言えません。
不健全な状態が続くと体には様々な不調が表れますが、その一つが髪の抜け毛や細毛、生えないといった症状です。
こういった体調からくる抜け毛などの髪のトラブルは女性ホルモンの増減関係なしなので、不健全な状態を続けるとなかなか妊娠前の状態に戻らなくなります。
ある程度は育児において疲れや睡眠不足になったりするのはしょうがないかもしれませんが、旦那や身内と協力しあって疲れや睡眠不足、ストレスを解消できるように心掛けましょう。
そして、体調が万全ではない育児初期などは特に頭皮への負担をかけないように低刺激なシャンプーを使ってみることもおすすめです。
頭皮が弱っている状態でさらない刺激をかけることは抜け毛などの頭皮トラブルに追い打ちをかけることとなりますので、頭皮をいたわってあげるようにケアしましょう。