授乳中のお酒、ちょっとならいいとか聞くけど本当は?
赤ちゃんの食べ物は母乳、若しくはミルクです。
母乳育児を行っているママたちはよい母乳が出るように、また母乳で質の高い栄養素を赤ちゃんにあげる事ができるようにメニューに気を使って食事をしています。
でも好きなものが食べられないというのは非常に大きなストレスです。
例えば辛い物が好きなのに母乳に味が出てしまうのでダメ、香辛料もよくないですし、甘いものもあまりいいことではない、お酒が好きな女性も多くなっていますので、妊娠中からずっと我慢しているなんてかなりのストレスです。
授乳中でも少しならアルコールを飲んでもいいという事もよく聞きますが、実際のところ、どうなんでしょう。
アルコールを摂取すればもちろん母乳にもアルコールが出てきます
アルコールを飲めば、他の食事が母乳に影響を与えるように、母乳にアルコールが検出されます。
アルコールを飲むと胃腸で吸収されて血液に分泌されます。
血液とほとんど同じ濃度で母乳にアルコールが出てくると考えると、かなり恐ろしいと感じます。
通常お酒を飲むと30分から1時間30分くらいで母乳にアルコールが検出されるピークとなるといわれていますので、新生児の育児の際にはアルコールの摂取は無理でしょう。
新生児の場合、3時間ごとに母乳をあげなくてはいけませんから。
アルコールが検出される母乳を赤ちゃんが飲んだら?
極端な例ですが、アルコール中毒の母親が授乳中にも関わらず長時間アルコールを飲み続けた状態で、母乳を赤ちゃんに与えると、乳児にもアルコール中毒の症状が出ることもあると報告されています。
アルコールは肝臓機能にも影響を及ぼすので、臓器が未熟な赤ちゃんが母乳に含まれているアルコールを体内に取り入れてしまったら、臓器にも脳にも悪影響を及ぼすという事は、賢明なママさんたちには理解出来る事でしょう。
一生母乳を飲むわけじゃなし、1年くらいの我慢です。